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元素と単体

  1. 練習3
次の(a)〜(d)の文のうち、赤い文字の物質が「単体」と「元素」のどちらの意味で使われているか答えよ。

(a)が酸素と化合すると酸化銅になる。
(b)常温では水素が気体として存在する。
(c)この温泉のお湯には硫黄が含まれる。
(d)ボンベで酸素を吸引する。
  1. (a)単体 (b)単体 (c)元素 (d)単体

解説:

「元素」「単体」を見分ける問題です。
次のようなイメージでしたね。

Point!

◆単体 ⇒ そこに実際に形が存在する
◆元素 ⇒ 成分として含まれている
※詳しくは 例題1の解説(こちら)を見てください。

(a)「銅を酸素と化合させる」ということは、そこに実際に銅という物質が存在していて、それを使って化合の実験を行ったということです。なので、答えは「単体」です。

(b) この文章では、「水素が気体として存在する」と書いてありますね。気体だろうと液体だろうと、水素という物質がそこに実際に存在するならば、それは「単体」です。

(c) この文章では、硫黄がお湯の成分であるということを言っています。硫黄は金属ですので、そのままの状態ではお湯に溶け込めません。硫黄(S)はお湯に含まれる硫化水素(H2S)という物質を構成する成分として存在しているのです。よって、答えは「元素」となります。

(d) 酸素ボンベの中身は酸素100%です。なので、吸引しているのも酸素そのものということになります。そこに実際に酸素という物質が存在しているので、答えは「単体」です。

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