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高校化学を見やすく, 詳しく解説




元素と単体

  1. 練習1
次の(a)~(d)の文のうち、赤い字の物質が「単体」と「元素」のどちらの意味で使われているか答えよ。

(a)酸素と水素でできている水を電気分解すると。陰極から水素が発生した。
(b)水素と酸素でできている水を電気分解すると。陰極から水素が発生した。
(c)骨の成長のためにカルシウムをとった方が良い。
(d)地殻にはケイ素が3割程度含まれている。
  1. (a)元素 (b)単体 (c)元素 (d)元素

解説:

「元素」「単体」を見分ける問題です。
次のようなイメージでしたね。

Point!

◆単体 ⇒ そこに実際に形が存在する
◆元素 ⇒ 成分として含まれている
※詳しくは 例題1の解説(こちら)を見てください。

(a) 「酸素と水素でできている水」ということは、水素が水の成分であるということを言っています。このように成分として存在する時には、答えは「元素」となります。

(b) 「陰極から水素発生した」ということは、その空間には実際に水素が存在していますよね。よって、答えは「単体」です。

(c) これは少し常識の問題にもなりますが、答えは「元素」です。小学生の頃によく、「カルシウムをとりなさい」とは言われますが、だからといって、コンビニで「カルシウム」という商品を買ってくる人はいません。実際には、カルシウムが成分として入っている牛乳やコーンフレークを食べますよね。ということは、この問題の「骨の成長のためにカルシウムをとった方が良い。」という文章も、正しくは「骨の成長のためにカルシウムが含まれる食べ物をとった方が良い。」となります。そのままの形で存在しているカルシウムという物質を食べるのではなくて、カルシウムが成分として含まれる物質を食べるのだから、「元素」です。

(d) 「地殻にはケイ素が3割程度含まれている」という文章は、ケイ素が地殻の成分であることを言っています。そこに実際にケイ素という物質があるわけではありません。目の前にあるのは地殻で、その成分にケイ素が使われているというだけの話です。このように成分として存在する時には、「元素」となります。
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