スマホで化学!

高校化学を見やすく, 詳しく解説




炎色・沈殿反応

  1. 例題2 沈殿反応
沈殿反応を使って、ある物質に含まれている元素を調べたい。次の(a)、(b)の実験で検出できる元素を元素記号で答えよ。

(a)その物質と硝酸銀水溶液を反応させる。
(b)その物質を燃焼させ、生じた気体を石灰水に入れる。
  1. (a)Cl (b)C

解説:

沈殿反応とは、硝酸銀水溶液や石灰水などの試薬を物質と反応させた時に、沈殿(反応で発生した物質が溶けなくて、水溶液が濁る)ができることです。
この実験の結果から、その物質にどんな元素が成分として含まれていたのかを知ることができます。

Point!

◆硝酸銀水溶液 ⇒ 塩素Clの検出
◆燃焼させて石灰水 ⇒ 炭素Cの検出

(a)「ある物質」に硝酸銀水溶液を加えたときに白色沈殿(白く濁る)が生じれば、「ある物質」には塩素Clが含まれていたことがわかります。

(b)「ある物質」を燃焼させて石灰水に入れたときに白く濁れば、「ある物質」には炭素Cが含まれていたことがわかります。

※石灰水で検出できるもの自体は二酸化炭素です。しかし、この問題の場合、「その物質を燃焼させ」と書いてあります。化学でいう燃焼とは、物質と酸素を反応させることなので、この実験でわかることは、ある物質と酸素を反応させたら二酸化炭素が発生したということです。つまり、ある物質には、酸素O2と反応して二酸化炭素CO2になるものが含まれていることになります。よって、ある物質には炭素Cが含まれていたことがわかります。式で書くと、C + O2 → CO2です。
問題選択
に戻る
次の問題に
すすむ!


ページトップへ