電子式の書き方
電子式とは、
最外殻電子を「●」で表したものです。
「●」をかけるエリアは下の図のように決まっていて、ここに
最外殻電子の数だけ「●」を書き入れていきます。
電子式を書くのはそんなに難しくありません。次の3つのルールにしたがって「●」をかけばOKです。
Point!
電子式を書くときのルール
@4つ目までは各エリアに1つずつ「●」を書いていく
※「●」を書く順番や位置に決まりはありません
A1つのエリアに書ける「●」は2つまで
BHe(最外殻電子2つ)だけは、2つの「●」を同じエリアに書く(書くのはどのエリアでもOK)
解説:
それでは、He原子の電子式を考えましょう。
電子式とは、
最外殻電子を「●」で表したものでしたので、まずは電子配置を考えて、
最外殻電子の数を求めなければなりません。
原子番号が2なので、電子の数は2個です(
電子の数=原子番号)。この2個の電子を内側の電子殻から順に配置していきます。
K殻は最大電子数が2個なので、He原子が持つ2個の電子は全てK殻だけで入りきります。
この場合、一番外側にあるのはK殻で、そこには電子が2個あるので、
最外殻電子は2個です。なので、電子式を書く場合には、元素記号Nの周りに「●」を2つ書きます。
ですが、
Heには特別ルールがあったのを覚えていますか?
忘れてた人はもう一度、
Point!を見てみて下さい。3つ目に
He(最外殻電子2つ)だけは、2つの「●」を同じエリアに書くというルールがありますね。なので、答えはこうなります。
「●」の位置に決まりはないので、上や下のエリアでも大丈夫ですが、
必ず同じエリアに「●」を2つ入れてください。