スマホで化学!

高校化学を見やすく, 詳しく解説




純物質と混合物

  1. 練習2
次の物質を混合物と純物質に分け、それぞれ記号で答えよ。
(a)海水 (b)銀 (c)水酸化ナトリウム (d)塩化銅水溶液
  1. 混合物:(a)(d)、純物質:(b)(c)

Point!

混合物
2種類以上の物質を、混ぜただけのもの。

純物質
1種類の物質だけでできているもの。
または、2種類以上の物質が化学反応で合体して1つの物質になっているもの。

解説:


(a) 海水は例題でやった食塩水と同じで混合物です。水の中に塩などのいろいろなものが混ざった状態のものを海水というだけで、「海水」という名前の化学物質が存在するわけではありません。その証拠に海水にはH2OやCO2などといった化学記号は存在しませんよね。

(b) 銀Agは純物質です。「銀」は1つの物質であり、その他には何も混ざっていません。

(c)水酸化ナトリウムNaOHは純物質です。NaOHというのは、食塩水をつくる時のようにNaとOとHを手で混ぜて作れるようなものではありません。NaとOとHは、化学反応で結合して新しい1つの物質になっています。化学反応によって結合しているならば、元は2種類以上だったとしてもそれは純物質と見なします。「塩化○○」「酸化××」「水酸化△△」などは全部これと同じ理由で純物質になります。

(d) 水溶液というのは全て混合物になるので覚えておいてください。なぜかというと、「水溶液=水に何かを混ぜて溶かしたもの」だからです。 混ぜて作ったものは混合物ですね。
この問題の場合、塩化銅CuCl2を水H2Oに混ぜて作っているので、H2OとCuCl2の混合物です。 このように、「〜水溶液」といったら必ず 水H2Oと何かの混合物になっています。
問題選択
に戻る
次の問題に
すすむ!


ページトップへ